焼き鳥屋やスーパーでよく目にする「鶏ハラミ」と「せせり」。どちらも鶏肉の人気部位ですが、その違いや美味しい食べ方をご存じでしょうか?この記事では、それぞれの部位の特徴や味の違い、栄養情報に加え、焼き鳥としての楽しみ方や家庭での調理方法まで、詳しく解説します。鶏肉好きなら必見の内容です!
鶏ハラミとせせりの基本知識
鶏ハラミとは?
鶏ハラミとは、鶏の横隔膜あたりの筋肉で、1羽から少量しか取れない希少部位。焼肉でよく知られる牛や豚のハラミと同じく、脂がのってジューシーなのが特徴です。プリッとした弾力があり、食べ応えも抜群です。
せせりとは何か?
せせりは、鶏の首回りの肉のこと。よく動く部分なので筋肉が発達しており、歯ごたえのある食感と濃厚な旨味が魅力。脂ものっており、ジューシーさとコクのバランスが取れています。
2つの部位の違い
- 位置:ハラミ=横隔膜、せせり=首
- 味わい:ハラミ=柔らかく脂がジューシー、せせり=歯ごたえと旨味が強い
- 入手性:せせりのほうが比較的流通量が多く、スーパーでもよく見かけます
鶏ハラミとせせりの食感・味わい
鶏ハラミの特徴と食感
鶏ハラミはとても柔らかく、それでいて弾力があり、脂の甘みが感じられる味わいが特徴です。筋繊維がしっかりしているため、プリプリとした食感が楽しめます。焼きすぎても固くなりにくく、火を通してもジューシーさが保たれるため、家庭での調理でも失敗しにくい点が大きな魅力です。また、脂の乗りが良いため、タレとの相性も抜群で、香ばしく焼き上げることでさらに旨味が際立ちます。
せせりの独特な旨味
せせりは、噛めば噛むほど旨味があふれ出す、濃厚な味わいが魅力です。鶏の首の周辺にある部位で、よく動かす筋肉のため筋繊維が細かく、独特のコリコリとした歯ごたえがあります。脂肪分も適度に含まれており、口に広がるジューシーさと、しっかりとした噛みごたえのバランスがクセになるおいしさです。特にシンプルな塩味で焼くと、せせり本来の旨味をダイレクトに楽しめます。
比較:食べ方による違い
- タレとの相性:ハラミは甘辛ダレがぴったりで、ご飯が進む味わいに
- 塩との相性:せせりは塩で焼くと旨味が引き立ち、ビールとの相性も抜群
- 食感:ハラミはぷりぷりとしていてジューシー、せせりはコリコリとした歯ごたえが特徴
鶏ハラミとせせりの栄養価とカロリー
鶏ハラミのカロリー・栄養素
100gあたり約180〜200kcal。タンパク質が豊富で、脂質も適度に含まれており、筋トレやダイエット中の方にもおすすめの部位です。特に高たんぱく・低糖質を意識している方にとっては、脂身と赤身のバランスがよく、満足感を得られやすい食材といえます。また、鉄分や亜鉛などのミネラルも適度に含まれているため、貧血予防や免疫力維持にも役立つとされています。
せせりの健康面
せせりは、100gあたり約220kcal前後とやや高め。脂質もやや多めですが、その分ビタミンB群や鉄分も含まれ、栄養バランスのよい部位です。特に、ビタミンB1やB2、B6といった代謝をサポートする栄養素が豊富で、疲労回復やエネルギー代謝の向上にも貢献します。また、弾力のある食感がよく噛むことにつながり、満腹感が得やすく食べ過ぎを防ぎやすい点も健康維持においてメリットと言えるでしょう。
部位別のカロリー比較
部位 | カロリー(100gあたり) | タンパク質量 | 特徴 |
---|---|---|---|
鶏ハラミ | 約190kcal | 約18g | 柔らかくジューシー |
せせり | 約220kcal | 約17g | 歯ごたえと脂の旨味あり |
焼き鳥としての楽しみ方
鶏ハラミ焼き鳥のレシピ
簡単ハラミ焼き鳥の作り方
【材料】鶏ハラミ、焼き鳥のタレ、塩、こしょう、にんにくチューブ、竹串、好みに応じて一味唐辛子やレモン
【手順】
- 鶏ハラミを一口大にカットし、塩こしょうを軽くふる
- お好みでにんにくチューブを塗り込んでも美味
- 串に均等に刺し、焼く前にタレを軽く漬け込む(10〜15分ほど)
- 中火で焼いて、片面3分ずつ焼き色がつくまで焼く
- 両面が焼けたら再度タレを塗り、仕上げに1分焼いて照りを出す
- 盛り付け時に一味唐辛子をふるとピリ辛風味に、レモンを絞るとさっぱり仕上がります
焼き加減とおすすめの味付け
タレ焼きなら甘辛ダレが鉄板。味の濃さを調整するにはみりんとしょうゆを1:1で自作するのも◎。塩焼きの場合はレモンを添えることで脂のコクが中和され、あっさりと楽しめます。また、ハーブソルトを使えば洋風アレンジも可能です。
人気の焼き鳥店紹介
「鳥貴族」や「やきとり家すみれ」などでは、ハラミ串が定番の人気メニュー。香ばしく焼き上げたハラミに、こだわりのタレが染み込んでおり、リピーター続出。また、地元密着の焼き鳥専門店では、炭火焼で提供されることが多く、炭の香ばしさがハラミの脂と相性抜群です。
せせり焼き鳥の魅力
せせりの美味しい調理法
せせりは強火で表面をカリッと焼くのが美味しさのポイント。焼く前に塩を揉み込んで少し置くことで、より深い味わいに仕上がります。塩コショウのみでも素材の旨味を最大限に引き出せますが、ガーリックパウダーや柚子胡椒を添えると大人の味わいに。
炭火焼きでの違った楽しみ方
炭火焼きにすることで、表面がパリッと焼き上がり、お店のような本格的な味が楽しめます。炭の香りが肉に移り、家庭用グリルやガスコンロとはひと味違う深みのある味に仕上がります。炭火が難しい場合は、魚焼きグリルにアルミホイルを敷いて再現するのもおすすめです。
お酒との相性
ビールやレモンサワーと好相性。特に、ハイボールのさっぱり感とせせりの脂の甘みのバランスは絶妙です。また、焼酎ロックと合わせれば、鶏本来の旨味をじっくりと味わうことができます。軽めの赤ワインや日本酒とも意外に合うので、シーンに合わせて選んでみてください。
鶏ハラミとせせり、どちらを選ぶべき?
価格と注文方法
- 鶏ハラミ:やや高め(希少部位のため)。1羽から取れる量が少ないため、スーパーでは見かける機会が少なく、飲食店や通販での取り扱いが中心となります。品質にこだわった国産鶏を選ぶと、さらに価格は上がる傾向にあります。
- せせり:比較的リーズナブルで量も豊富。量販店や精肉店などでもよく見かける部位で、家庭用パックとしても販売されていることが多く、日常使いにも適しています。
- 焼き鳥店でも人気が高く、早めに売り切れることも。とくに居酒屋や専門店では定番メニューとして提供されており、特に週末や混雑時には売り切れ必至。食べたい場合は早めの来店がカギです。
ふるさと納税での選択肢
ふるさと納税サイトでは、宮崎県や鹿児島県産の鶏ハラミ・せせりのセットが返礼品として人気です。冷凍で届くため日持ちもよく、必要な分だけ解凍して楽しめるのがポイント。地方のブランド鶏を取り扱っている自治体も多く、希少部位を手に入れるチャンスとしてもおすすめです。セット内容に焼き鳥用の串が含まれていることもあり、自宅で本格焼き鳥を楽しめます。
家庭での楽しみ方
ホットプレートや魚焼きグリルで手軽に調理可能。さらに、トースターやフライパンを使ったアレンジも可能で、焼き鳥以外にも炒め物やお弁当のおかずとしても活躍します。週末のごちそうや、おつまみにぴったりなのはもちろん、BBQや家族イベントのメニューとしても人気。味付けを変えてアレンジすることで、飽きずに何度でも楽しめます。
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