寒い季節になると食べたくなるおでん。中でもホクホクのじゃがいもが入っていると、ちょっと幸せな気持ちになりますよね。でも「煮崩れしちゃった…」「中まで味がしみてない…」そんな経験はありませんか？
この記事では、おでんにじゃがいもを入れるタイミングや煮崩れ防止のコツ、おすすめの品種まで、初心者さんでもわかりやすくお伝えします。
おでんにじゃがいもを入れる派？入れない派？まずはそこからチェック
実は「おでんにじゃがいも、入れない派」も少なくありません。「煮崩れる」「味がぼやける」「他の具材の味を吸ってしまって物足りなくなる」といった理由で敬遠されがちなんです。たしかに、じゃがいもは扱いが少し難しい具材かもしれません。でも、下ごしらえの方法や煮るタイミング、火加減の工夫を少し知っておくだけで、驚くほどおいしく仕上がるんですよ。
実際にじゃがいもを入れることで、おでん全体の食感に変化が生まれて満足感がアップしたり、ホクホク感が寒い季節にぴったりだったりと、良いことがたくさんあります。おでんのだしが染み込んだじゃがいもは、優しい味わいでほっと心まで温まります。
コツさえ押さえれば、じゃがいもはおでんにぴったりの名脇役。苦手意識があった方も、ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。
おでんのじゃがいも、いつ入れるのがベスト？
じゃがいもはとっても柔らかくなりやすいお野菜なので、長時間煮込むとどうしても形が崩れてしまいがちです。せっかくきれいに切って入れたのに、気づいたら溶けてしまっていた…なんてこともありますよね。そんなじゃがいもを上手に調理するには、入れるタイミングがとっても大切なんです。
目安としては、他の具材（大根や練り物、卵など）がしっかり煮えた後、仕上げの30〜40分前に加えるのが理想です。それより早く入れてしまうと煮込みすぎて崩れやすくなりますし、逆に遅すぎると中まで火が通らなかったり味がしみなかったりします。
また、味をしみ込ませたい場合は、煮たあとに一度火を止めて冷ます工程を取り入れるのがおすすめ。冷めるときにだしのうま味がじんわりじゃがいもの中に入っていくので、ただ煮るだけよりも格段に美味しく仕上がります。
時間があれば、朝仕込んで冷まし、お夕飯前にもう一度温める、なんていう方法も◎。ホクホクでしっかり味のしみたじゃがいもが完成しますよ♪
煮崩れしない！じゃがいもをホクホクに仕上げる下ごしらえ
じゃがいもは水分を多く含んでいるため、煮崩れしやすい食材です。特におでんのように長時間煮込む料理では、そのまま加えてしまうと、煮汁を吸いすぎて柔らかくなりすぎたり、加熱によって表面が崩れてしまうことがあります。そうならないためにおすすめなのが、下茹でというひと手間です。
下茹でをすることで、じゃがいもの表面が引き締まり、煮汁を吸いすぎるのを防ぎます。また、内部の水分量も安定するため、火が通りすぎて崩れることも少なくなります。さらに、下茹でしたじゃがいもを一度冷ますことで、デンプンが落ち着き、より煮崩れしにくい状態に整います。
- 皮付きのまま、やや硬めに茹でる（竹串がすっと入らないくらい）
- 茹でた後は冷水にとって粗熱をとり、その後しっかり自然に冷ます
このちょっとした工程を挟むだけで、驚くほど仕上がりが変わります。じゃがいもがしっかりホクホクで、型くずれせずにおでんの見た目もきれいに保てますよ。
皮付きのまま使ってもOK？
皮付きで使うと、さらに煮崩れにくくなるのでおすすめです。皮がじゃがいもをコーティングしてくれるような形になり、調理中の崩れを抑えてくれます。
また、皮には栄養が豊富に含まれており、ビタミンCやカリウム、食物繊維などがたっぷり。皮ごと調理することで、風味も豊かになりますし、見た目にも素朴であたたかみのある印象に仕上がります。
気になる場合は、たわしなどでしっかり洗って、芽や汚れを取り除けばOK。特に新じゃがなど皮が薄いものは、皮ごと調理しても食べやすくて美味しいですよ。
グツグツ煮るのはNG！火加減は弱火キープが基本
せっかく丁寧に下ごしらえしたじゃがいもも、煮るときの火加減を間違えると台無しに…。特に注意したいのが「グツグツ煮立てること」。強火で沸騰させると、外側の繊維が崩れてしまい、あっという間に煮崩れてしまいます。
おでん全体にも言えることですが、煮込みは弱火でコトコトが鉄則です。弱火でじっくりと時間をかけて煮ることで、じゃがいもにもゆっくりと味が染み込み、煮崩れもしにくくなります。
また、煮ている途中でかき混ぜるのもNG。特にじゃがいもは崩れやすいので、お玉などでぐるぐる混ぜると簡単に壊れてしまいます。なるべくじゃがいもには触れず、鍋の中でそっとしておくのが一番のポイントです。
これらのコツを意識するだけで、見た目もきれいでホクホクのじゃがいも入りおでんが完成しますよ♪
じゃがいもにしっかり味を染み込ませるには？
おでんの味をしみこませたいなら、冷ます工程がカギです。
- 一度火を止めて、自然に冷ますことで、具材の中にゆっくりとだしの味が染み込んでいきます。特にじゃがいもは冷めていくときに味が染みやすくなる性質があるので、この工程がとても重要なんです。
- 自然に冷ます際は、ふたをして常温で1〜2時間ほど置くとベストです。時間がある方は一晩寝かせておくのもおすすめです。
- 食べる直前にもう一度ゆっくり温めることで、じゃがいもの中にしっかり染み込んだだしの旨味が広がり、口の中でホクホク＆じゅわ〜っとした幸せな味わいが楽しめます。
- 冷ますことで具材の型崩れも落ち着き、見た目もきれいな仕上がりになります。さらに、じゃがいもの表面が引き締まるため、再加熱しても崩れにくくなるというメリットもあるんです。
これだけで味しみがぐっとアップしますし、おでん全体の完成度もワンランク上がります。忙しい日には、前日から仕込んでおけば、当日は温めるだけで絶品おでんが楽しめますよ♪
おでんにおすすめのじゃがいも品種は？
| 品種 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 男爵いも | ホクホク系 | ◎（やや崩れやすい） |
| メークイン | ねっとり系で煮崩れにくい | ◎ |
| きたあかり | 風味がよくホクホク | ○ |
初心者さんにはメークインが扱いやすくておすすめです。
メークインは煮崩れしにくく、加熱しても形を保ちやすいのが特徴。ホクホクした食感がお好みなら男爵いもやきたあかりも人気ですが、煮すぎには注意しましょう。どの品種を使うかで、口当たりや仕上がりに違いが出るので、味の好みやおでんの雰囲気に合わせて選んでみてください♪
じゃがいもが崩れた！そんな時のリカバリー法＆リメイクアイデア
崩れてしまったじゃがいもも、あきらめないで！見た目は残念でも、味や栄養はしっかり残っています。ちょっと工夫するだけで、別の料理においしく変身させることができますよ♪
- とろみを活かしておでんスープをアレンジ：じゃがいもが溶けたスープに具材を加えて、片栗粉などを使わず自然なとろみのあるポタージュ風おでんに。
- カレー粉や味噌を足して、和風カレー風・味噌煮込み風アレンジにするのもおすすめ。
- 崩れたじゃがいもはつぶして、ポテトサラダやポテトスープにリメイク。チーズやベーコンを加えてホットサラダ風にすると一気におしゃれな一品に早変わり！
- 少量残ったら、翌朝のトーストにのせたり、卵と混ぜてオムレツにしても◎
じゃがいもは味が染み込んでいる分、リメイク料理にすると深みのある仕上がりになります。ちょっと崩れたぐらいで捨ててしまうのはもったいない！ぜひいろんなアレンジを楽しんでくださいね。
他にもある？煮崩れしやすいおでんの具材と火加減のコツ
おでんにはたくさんの具材がありますが、煮方や扱い方を間違えると、煮崩れしたり、食感が損なわれてしまうことも。以下の具材も注意が必要です。
- ゆで卵 → 表面にヒビが入りやすいため、鍋に入れるときはそっと扱うのがポイント。煮込みすぎると黄身がパサつくので、途中で火を止めて余熱を活かすとふんわり仕上がります。
- はんぺん → 加熱しすぎるとしぼんでしまいがち。ふわふわ感をキープしたいなら、食べる直前に鍋に入れるのがベストです。
- こんにゃく → 煮崩れはしませんが、味が染みにくい具材。包丁で表面に格子状の切れ目を入れると味が入りやすくなります。下茹でしてアクを抜くと風味もアップ。
- 大根 → 下茹でなしで煮込むと外は味が濃いのに中はスカスカ…ということも。あらかじめ下茹でしておくと味の入り方が全然違います。
- 厚揚げ → 表面が柔らかく崩れやすいので、あまりかき混ぜずに静かに煮るのがコツ。油抜きをしてから使うと味がよく染みます。
全体的に弱火キープと煮込みすぎない工夫が大事です。具材を何度もかき混ぜたり、強火でグツグツ煮ると、せっかくの美味しさが台無しに。おでんは「見守り料理」。火を弱めて、そっと時間をかけて煮ることで、具材それぞれの良さが引き立ちますよ♪
時短派必見！電子レンジを使ったじゃがいも調理はあり？
もちろんOK！
電子レンジは時短調理にとっても便利なアイテム。忙しい日や「すぐにおでんを食べたい！」というときにぴったりの方法です。
- じゃがいもをラップでしっかり包んで、600Wの電子レンジで3〜4分加熱します（竹串がスッと刺さる程度が目安）。
- 加熱後は、ラップを外して粗熱を取り、しっかり冷ましましょう。この冷ます工程があることで、じゃがいもが煮崩れしにくくなります。
- 電子レンジ加熱だけでは中心まで味が染みにくいこともあるため、おでんのつゆに浸してから軽く煮込むのがコツです。
ただし、水分が飛びやすくなっているので、煮込み時間はごく短めに。火を止めた後の余熱で温める程度でも十分おいしく仕上がります。
レンジ調理は簡単ですが、ラップを開けるときは蒸気でやけどしないように注意してくださいね。
ちょっと変わり種！じゃがいも入りおでんのアレンジレシピ
- チーズINじゃがいも：じゃがいもの中心をくり抜いてチーズをイン！電子レンジで軽く温めてからおでんに入れると、だしとの相性も抜群でとろ〜りが楽しい♪お子さんのお弁当や夜食にも喜ばれるアイデアです。
- カレーおでん：おでんのつゆに少しだけカレー粉を加えると、スパイシーでコクのある味わいに。じゃがいもとの相性もバッチリで、食欲をそそるアレンジ。ご飯にかけてカレー風おでん丼にするのもおすすめです。
よくある質問Q&A｜じゃがいもの保存や冷凍、皮むきのコツなど
Q. じゃがいもを冷凍してもいい？
→ 基本的にはおすすめしません。じゃがいもは水分を多く含むため、冷凍すると中の水分が氷になって細胞が壊れ、解凍したときにスカスカ・ボソボソとした食感になってしまいます。
どうしても冷凍保存したい場合は、つぶしてマッシュポテト状にしてから冷凍する方法がありますが、それはあくまで別料理向け。おでん用には適していません。
Q. 皮はむいて保存できる？
→ 皮をむいたじゃがいもは空気に触れるとすぐに変色してしまいます。短時間なら水にさらして冷蔵保存することで多少は防げますが、風味や食感が落ちやすくなります。
おすすめは、皮をむいてから軽く下茹でしておくこと。そうすれば酸化を防げて、翌日使うときも安心です。冷蔵庫で1〜2日以内に使い切りましょう。
Q. 下ごしらえは前日にやってもいい？
→ はい、むしろおすすめです！下茹でしたじゃがいもは、冷める過程で味がしみやすくなりますし、煮崩れも防げます。前日に茹でて冷蔵庫で保存しておけば、当日は仕上げに加えるだけで手間も少なく、時短にもなります♪
下ごしらえの工夫や保存方法を知っておくと、おでんづくりがグッとラクになりますよ。
まとめ｜ホクホクじゃがいもで、おでんがもっと楽しく美味しく！
ちょっとした下ごしらえと火加減のコツさえ押さえれば、おでんにじゃがいもは「最高の名脇役」になります♪
ホクホクで味しみたっぷりのじゃがいもは、寒い日のごちそう。
今年の冬は、お家でじっくりコトコト煮込んで、家族みんなで温かい時間を楽しんでくださいね。
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